美術館・博物館 

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◆福岡県立美術館

見る 没後50年 中村研一展

2018年2月3日(土)~3月11日(日)
福岡市/福岡県立美術館(中央区)

昭和期の官展アカデミズムを牽引したことで知られる洋画家の中村研一(1895-1967)の没後50年の節目に、作家ゆかりの地にある宗像市、新居浜市美術館と連携し、「没後50年 中村研一展」を開催いたします。本展は、彼の没後まもなく開催された遺作展(1972年、福岡県文化会館)以来、福岡の地で開催される実に45年ぶりの大規模な回顧展です。
中村研一は宗像市出身、東京美術学校西洋画科を卒業したのちフランス留学を経て、帰国後は帝展で受賞を重ね、戦後の日展に至るまで審査員を歴任するなど、昭和期官展洋画の中心的存在として活躍しました。正確なデッサンと端正な筆致で造形的に構築された大画面作品を得意とし、作家として全盛期を迎えたと言われる戦争画などは中村の真骨頂として評価されています。本展では、戦前期の官展や戦後の日展に出品した代表作や戦争画を紹介するのはもとより、生涯愛着を持ち続けた宗像や新居浜というゆかりの場所を主題とする作品も含めてその画業を再考し、彼が生涯追求し続けたリアリズムとはいかなるものであったのかを検証します。正統な写実に貫かれた風格あふれる絵画は、彼が生きた近代という激動の時代の中でも時流に流されることなく追求し続けた「絵画の真実」として、今を生きる我々にも時代を超えて訴えかけてくることでしょう。

【休館日】  月曜日 (ただし、祝休日の場合はその翌平日)
【開館時間】 10:00~18:00(入場は17:30まで )
【観覧料】  一般700円(500円)、高大生500円(300円)、小中生:300円(200円)
       *( )内は20名以上の団体料金

問合せ先:福岡県立美術館 TEL 092-715-3551
詳細は・・福岡県立美術館Webサイト

【関連イベント】
講演会3.「官展洋画の寵児・中村研一 戦前から戦後への断絶と継承」
【日時】 3月3日(土) 14:00~15:30
【会場】 福岡県立美術館4階 視聴覚室
【講師】 高山百合(福岡県立美術館学芸員、本展企画者)
【料金】 無料 *定員約80名、予約不要
学芸員によるギャラリートーク
【日時】 2月24日(土)、3月10日(土) 各日とも14:00~
【料金】 無料 *要観覧券、予約不要

◆福岡市博物館

見る テレビ西日本開局60周年記念  誕生50周年記念 リカちゃん展

リカちゃん展 メインビジュアル

2018年2月22日(木)~3月28日(水)
福岡市/福岡市博物館2階 特別展示室(早良区)

1967年に誕生し、 2017年に50周年を迎えた 着せ替え人形「リカちゃん」。
50年の間に4代にわたってモデルチェンジを重ね、時代や流行を反映しながら、そのときどきで変化する女の子の夢や憧れをかなえ続け、現代も三世代にわたって愛されています。
最近ではフォロワー数15万人(2017年4月1日現在)を超える公式SNSで、本人が発信する日常生活やお洒落な着こなしが大人の女性にも改めて注目を集めています。
その誕生50周年を記念した「リカちゃん展」のテーマは「Licca meets Licca」。約580体のリカちゃんやその家族・友達を、当時流行したファッションとともに紹介します。
誕生にまつわる開発ノートや歴代のリカちゃんハウスなど、貴重な資料約70点のほか、有名ブランドや著名人50組が50周年をお祝いするコラボリカちゃんも特別展示しています。
いろいろな時代にタイムスリップしながら、少女時代の思い出を懐かしむのはもちろん、日本中の女の子の半歩先の憧れであり続けるリカちゃんの世界をご堪能ください。
きっと、あなたにとっての「わたしのリカちゃん」が見つかります。

【休館日】  月曜日
【開館時間】 9:30~17:30(入館は17:00まで)
【観覧料】  一般1,100円(900円)、高大生900円(700円)、小中生500円(300円)
       *( )内は前売、20人以上の団体、満65歳以上、外国の方の割引料金

問合せ先:福岡市博物館 TEL 092-845-5011
詳細は・・公式Webサイト
ご参考・・福岡市博物館Webサイト

見る ふくおか発掘図鑑8

博多市街地での発掘調査風景

博多市街地での発掘調査風景

2017年12月12日(火)~2018年4月1日(日)
福岡市/福岡市博物館2階 企画展示室3(早良区)

一つの大発見から、地道な積み重ねでわかってくる歴史まで、遺跡の発掘調査成果を紹介します。

【休館日】  月曜日 *月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館
【開館時間】 9:30~17:30(入場は17:00まで)
【観覧料】  一般200円(150円)、高大生150円(100円)、中学生以下無料
       *( )内は団体料金

問合せ先:福岡市博物館 TEL 092-845-5011
ご参考・・福岡市博物館Webサイト

見る 博多遺跡出土資料重要文化財指定記念 中世都市「博多」の逸品たち

人面墨書土師器

人面墨書土師器

2017年12月19日(火)~2018年4月8日(日)
福岡市/福岡市博物館2階 企画展示室4(早良区)

博多遺跡群から出土した資料2318点が重要文化財に指定された記念に、指定品のなかから博多遺跡の重要性を語る逸品たちを紹介します。

【休館日】  月曜日 *月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館
【開館時間】 9:30~17:30(入場は17:00まで)
【観覧料】  一般200円(150円)、高大生150円(100円)、中学生以下無料
       *( )内は団体料金

問合せ先:福岡市博物館 TEL 092-845-5011
ご参考・・福岡市博物館Webサイト

見る 学問の神―天神さま―

天満宮御縁起 鳥飼八幡宮

天満宮御縁起 鳥飼八幡宮

2017年12月26日(火)~2018年2月25日(日)
福岡市/福岡市博物館2階 企画展示室1(早良区)

今回初公開となる福岡市中央区の鳥飼八幡宮の「天満宮御縁起」をはじめ、学問の神「天神さま」に関する絵画・工芸作品約20点を紹介します。

【休館日】  月曜日 *月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館
【開館時間】 9:30~17:30(入場は17:00まで)
【観覧料】  一般200円(150円)、高大生150円(100円)、中学生以下無料
       *( )内は団体料金

問合せ先:福岡市博物館 TEL 092-845-5011
ご参考・・福岡市博物館Webサイト

見る 市美×市博 黒田資料名品展Ⅵ 黒田資料にみる幕末維新

天璋院筆 竹図

天璋院筆 竹図(福岡市美術館蔵)

2018年1月10日(水)~3月4日(日)
福岡市/福岡市博物館2階 企画展示室2(早良区)

黒田資料に残る資料を通して、黒田家がいかにして幕末維新期を乗り切ったのかを紹介します。

【休館日】  月曜日 *月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館
【開館時間】 9:30~17:30(入場は17:00まで)
【観覧料】  一般200円(150円)、高大生150円(100円)、中学生以下無料
       *( )内は団体料金

問合せ先:福岡市博物館 TEL 092-845-5011
ご参考・・福岡市博物館Webサイト

見る 福岡藩御用絵師 狩野昌運

狩野昌運 唐獅子に牡丹図

唐獅子に牡丹図

2018年2月27日(火)~4月22日(日)
福岡市/福岡市博物館2階 企画展示室1(早良区)

福岡藩4代藩主・黒田綱政に仕えた凄腕の御用絵師・狩野昌運の作品を紹介します。

【休館日】  月曜日 *月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館
【開館時間】 9:30~17:30(入場は17:00まで)
【観覧料】  一般200円(150円)、高大生150円(100円)、中学生以下無料
       *( )内は団体料金

問合せ先:福岡市博物館 TEL 092-845-5011
ご参考・・福岡市博物館Webサイト

見る 市美×市博 黒田資料名品展Ⅶ 黒田如水の文芸

黒田如水辞世短冊

黒田如水辞世短冊

2018年3月6日(火)~4月30日(月・祝)
福岡市/福岡市博物館2階 企画展示室2(早良区)

若き日に歌道を志した黒田如水。彼の詠んだ作品だけでなく、当時の和歌・連歌の世界における位置付けにも注目し、その活動を紹介します。

【休館日】  月曜日 *月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館
【開館時間】 9:30~17:30(入場は17:00まで)
【観覧料】  一般200円(150円)、高大生150円(100円)、中学生以下無料
       *( )内は団体料金

問合せ先:福岡市博物館 TEL 092-845-5011
ご参考・・福岡市博物館Webサイト

◆福岡アジア美術館

見る 冬のおとなミュージアム 異境にて─日本作家の見たアジア

異境にて─日本作家の見たアジア

2018年1月11日(木)~4月17日(火)
福岡市/福岡アジア美術館(博多区)

本企画は、福岡市内にある福岡市美術館、福岡市博物館、福岡アジア美術館の3館が毎年冬に開催する連携企画「冬のおとなミュージアム」シリーズの第4弾です。今年の連携テーマは『コレクション×コラボレーション-激動の時代を生き抜いた人々』。本展では、戦前から戦後の激動の時代に日本作家がアジアを訪れてつくりあげた作品を、現在休館中の福岡市美術館の所蔵品に当館の所蔵品を併せて、ご紹介します。

【休館日】  毎週水曜日(水曜が休日の場合はその翌平日)
【開場時間】 10:00~20:00(入場は19:30まで)
【観覧料】  一般200円(150)円、高大生150円(100)円、中学生以下無料
       *( )内は20名以上の団体料金

問合せ先:福岡アジア美術館 TEL 092-263-1100
詳細は・・福岡アジア美術館Webサイト

◆九州国立博物館

見る 特別展 「王羲之と日本の書」

妹至帖

妹至帖 1幅
(搨摸)唐時代・7~8世紀
(原跡)王羲之筆 東晋時代・4世紀
九州国立博物館

2018年2月10日(土)~4月8日(日)
太宰府市/九州国立博物館

日本人と文字の本格的なかかわりは、1300年以上前の奈良時代にさかのぼります。当時憧れの手本は、中国・4世紀の王羲之の書でした。その肉筆はすべて失われましたが、唐時代に精密に再現された至高の複製が王羲之の書の真価を今に伝えています。
本展では、書聖とよばれた王羲之の書を源泉とし、「見て」も面白い日本の書の流れを、逸品ぞろいでご紹介します。“打つ”文字にはない、筆で書かれた文字の流麗さや豪放さなど、文字のさまざまな書きぶりに驚かされることでしょう。
古い筆の跡をたどり、時空をこえた筆者の心の動きと出会ってみませんか。

【休館日】  毎週月曜日(ただし、2月12日(月・祝)は開館、2月13日(火)は休館)
【開館時間】 日曜日・火曜日~木曜日=9:30~17:00(入館は16:30まで)
       金曜日・土曜日=9:30~20:00(入館は19:30まで)
【観覧料】  一般1,600円(1,400円)、高大生1,000円(800円)、小中生600円(400円)
       夜間割引料金:一般1,400円、高大生800円、小中生400円
       (夜間開館当日午後5時以降に当館内券売所で販売。
        夜間割引料金で購入されたチケットで17時以前に入場することはできません。)
       *( )内は前売りおよび団体料金(有料の方が20名以上の場合)。
       *上記料金で九州国立博物館4階「文化交流展(平常展)」もご観覧いただけます。
       *満65歳以上の方は前売り一般料金でご購入いただけます。

問合せ先:NTTハローダイヤル TEL 050-5542-8600(8時~22時)
詳細は・・九州国立博物館Webサイトへ、イベントレポート

【関連イベント】
高校生書道パフォーマンス
【日時】 3月18日(日) 13:00~
【会場】 九州国立博物館1階 エントランスホール
【出演】 福岡県立香椎高等学校、佐賀県立佐賀北高等学校、大分高等学校
【料金】 無料

関連企画「九州の現代書壇展」
【会場】 九州国立博物館1階 ミュージアムホール
【料金】 無料
西日本書美術協会選抜作家展
【日時】 3月13日(火)~18日(日)
西部毎日書道会選抜作家展
【日時】 3月20日(火)~25日(日)
日本書芸院九州・沖縄選抜作家展
【日時】 3月27日(火)~4月1日(日)
謙慎書道会 九州・沖縄選抜作家展
【日時】 4月3日(火)~8日(日)

関連イベントに関する問合せ先:西日本新聞イベントサービス内「王羲之と日本の書」係 TEL 092-711-5491(平日9:30~17:30)

◆久留米市美術館

見る 久留米市美術館のコレクションing 九州洋画家相関図

髙島野十郎《蝋燭》

髙島野十郎《蝋燭》久留米市美術館蔵

2018年2月13日(火)~3月25日(日)
久留米市/久留米市美術館 本館2階

2016年11月19日に開館した久留米市美術館。
九州洋画の体系的コレクションをめざす美術品収集は現在進行中です。
今回は、開館後初めてのコレクション展示となる展覧会。
久留米市美術館所蔵作品と、石橋財団や個人所蔵家などからお預かりしている作品を合わせた約100点を、九州の洋画家たちの関係に注目し、ときに画家同士のエピソードなども交え紹介します。
九州には、個性的で魅力的な洋画家たちがたくさんいます。本展覧会を通して、彼らの意外な素顔に接し、画家と作品についてさらに理解を深めていただけたらと思います。

<展示構成(案)>
1)藤島武二 カリスマ教師
藤島武二は、東京美術学校で多くの後進を育てた。藤島の教え方は、元の絵をまったく違うものに変えてしまうほど大胆な筆を入れるやり方だったという。新制作派協会は彼の教え子たちが立ち上げたもので、佐藤敬もその一人。浜田知明は、「学校の方針」と違うと言って藤島にしかられたことを回想している。
2)岡田三郎助と弟子たち
岡田三郎助は、同じ佐賀出身の先輩画家、百武兼行の油絵を見て画家を志したと伝えられる。彼はまた、東京美術学校で教鞭を執るかたわら、本郷洋画研究所で多くの後進を育てた。
3)同級生、ライバル
黒田清輝と吉田博は、白馬会と太平洋画会をそれぞれ率いる画家たち。画壇の対立がそのまま二人の対立の構図となる。
4)筑後洋画壇
森三美から青木、坂本へ、さらに松田諦晶から古賀、松本英一郎らへ、筑後洋画の系譜は脈々と受け継がれている。髙島野十郎は、孤高の画家として知られるが、若い頃、松田ら同郷の画家たちと交流があった。
5)青木繁伝説
若くして亡くなった青木繁は、画家を志す故郷の若い世代にとって伝説の画家となっていた。
6)坂本繁二郎詣で
画家を志す者は、一度は坂本繁二郎のもとを訪れ教えを請うた。しかし、坂本は、弟子をとらない主義であり、また才能ある者には厳しく接した。
7)古賀春江
古賀は若い頃、松田に絵を習い、二科展で画壇デビュー。その彼に兄事したのが高田力蔵と坂宗一ら。
8)二科系、独立系
反アカデミズムから出発した二科会、そこから独立した独立美術協会、両会は昭和を代表する洋画団体。独立美術協会を立ち上げた児島は、フランスから帰国する海老原を独立に誘うため、着岸前の船に乗り込み説得したという話も残る。

【休館日】  月曜日
【開館時間】 10:00~17:00 *入館は16:30まで
【観覧料】  一般500円(400円)、65歳以上・大学生300円(200円)、高校生以下無料
       *( )内は15名以上の団体料金
       *上記料金にて、石橋正二郎記念館もご覧いただけます。

問合せ先:久留米市美術館 TEL 0942-39-1131
ご参考・・久留米市美術館Webサイト

【関連イベント】
ギャラリートーク
美術館スタッフが展覧会や作品について解説します。
【日時】 土曜日、日曜日(2/24、3/3を除く) 14:00~14:20
【会場】 本館2階エントランス(参加無料、要コレクションing展チケット)
ミニレクチャー
2月24日(土)「久留米市美術館のコレクションの行方」
3月3日(土)「久留米市美術館の自慢の10点」

開催中の展覧会について、担当学芸員がわかりやすく解説します。
【時間】 各日とも14:00~15:00
【会場】 本館1階多目的ルーム
【講師】 森山秀子(久留米市美術館副館長)
【定員】 70名(聴講無料) *展覧会チケットも不要です。お気軽にご参加ください。
ワークショップ 「コレクションブローチをつくろう」
展示中の作品からお気に入りを選び、プラ板でブローチに仕上げます。
【日時】 3月10日(土)10:00~15:00(随時受付、材料がなくなり次第終了) *予定
【会場】 本館1階多目的ルーム
【対象】 3歳以上の方(小学生以下のお子様は保護者同伴)
【参加費】 100円(ただし大学生以上の方は、材料費に加えコレクションing展チケットも必要)

見る 「求道の画家 岸田劉生と椿貞雄」展 

岸田劉生《童女図(麗子立像)》

岸田劉生《童女図(麗子立像)》1923年 神奈川県立近代美術館蔵

椿貞雄《菊子座像》

椿貞雄《菊子座像》1922年 平塚市美術館蔵

2018年4月7日(土)~6月17日(日)
久留米市/久留米市美術館 本館2階

久留米市美術館では、大正期の美術界にユニークな位置を占めた美術団体「草土社」で深い交流のあった二人の画家、岸田劉生(1891~1929)と椿貞雄(1896~1957)の展覧会を開催します。
日本近代洋画史に残る傑作《麗子像》など写実的かつ神秘的な作品を描いたことで知られる劉生と、18歳の時に画家を志して米沢から上京し、劉生と運命的な出会いを果たした椿は、師弟であり、共に写実の美を追求した同志であり、生涯の友でもありました。
本展では、二人の代表作を含む油彩画、日本画、書簡などにより、二人の強い絆と、それぞれの個性の足跡をたどります。東京出身の劉生と東北ゆかりの椿の二人展は、九州では初の開催となります。

<展覧会のみどころ>
その1 劉生と椿が目指した写実絵画

若き劉生は、文芸誌『白樺』を通してゴッホやセザンヌなど後期印象派から影響を受け、やがてデューラーなど北方ルネサンス絵画に強く惹かれて写実に転じます。そしてこの時期の劉生の作品を、京橋の田中屋で開かれた個展で偶然に見た椿は、強い感銘を受け、入門を決意します。劉生23歳、椿18歳の時でした。
翌年、劉生をリーダーとする絵画グループ「草土社」が結成され、劉生と椿はともに、白樺派のヒューマニズムを背景とした、草や土までも細密に描写する求道者的な写実表現に邁進していきます。この時期の二人の作品には、身近な風景や人物といったモティーフにも共通するものが多く見られる一方、色遣いや筆さばきなどには、二人の画家としての感性の違いが表れています。
その2 東洋の美へのまなざし
劉生は、転地療養のため鵠沼(現:神奈川県藤沢市)に移り住んだ頃から、中国の宋元画に興味を引かれはじめ、さらに京都へ転居後は、浮世絵や南画にも関心を広げます。椿もまた、劉生の影響を受けて日本画に取り組みますが、劉生の古画に倣った観念的な作風に対し、椿が描く日本画には家族がたびたび登場するなど、より親しみやすい雰囲気が漂います。二人の日本画は、紙と墨という材質でなければ出ない深い味わい、そうした東洋の美の魅力に迫ろうとした、それぞれの研究の成果と言えるでしょう。
その3 劉生没後の椿の展開
1929(昭和4)年の暮れに劉生が38歳で急逝し、椿は大きな喪失感を抱えますが、約7ヶ月の渡欧体験を機に、「いよいよ古衣をかなぐりすてる時が来た気がする」と、自らの画家としての再出発を決意します。その後、椿の絵画は、愛する妻や娘を描いた作品のほか、戦後は孫と長崎風景が主要なテーマとなっていきます。鮮やかな色彩と力強いタッチで描かれた長崎風景の作品からは、雪国出身の椿が、九州の陽光と明るい色彩に魅了された実感が伝わってきます。

【休館日】  月曜日(ただし4月30日は開館)
【開館時間】 10:00~17:00 *入館は16:30まで
【観覧料】  一般1,000円(800円)、シニア700円(500円)、大学生500円(300円)
       高校生以下無料 
       *( )内は15名以上の団体料金、シニアは65歳以上、前売りあり。
       *上記料金にて石橋正二郎記念館もご覧いただけます。
*4月26日(木)の石橋文化センター開園記念日と5月5日(土・祝)のこどもの日は、入館無料

問合せ先:久留米市美術館 TEL 0942-39-1131
ご参考・・久留米市美術館Webサイト

【関連イベント】
ギャラリートーク
【日時】 土曜日(4/14、6/2を除く)、日曜日 14:00~14:20
【会場】 本館2階エントランス(参加無料、要本展チケット)
美術講座
「愛情の画家 椿貞雄」

【日時】 4月14日(土)14:00~15:30
【会場】 本館1階多目的ルーム
【講師】 米沢市上杉博物館 学芸主査 花田美穂氏
【料金】 無料 *先着70名
「劉生から見た椿貞雄」
【日時】 6月2日(土)14:00~15:30
【会場】 本館1階多目的ルーム
【講師】 久留米市美術館 副館長 森山秀子
【料金】 無料 *先着70名

◆北九州市立美術館 本館

見る リニューアル・オープン記念  ザ・ベスト・コレクション -丘の上の双眼鏡

エドガー・ドガ《マネとマネ夫人像》

エドガー・ドガ《マネとマネ夫人像》1868-69年頃

2017年11月3日(金・祝)~2018年3月18日(日)
前期:2017年11月3日(金・祝)~12月28日(木)
後期:2018年1月4日(木)~3月18日(日)

北九州市/北九州市立美術館 本館 コレクション展示室(戸畑区)

1974年、建築家 磯崎新の設計により、北九州市立美術館は西日本における大規模な公立美術館の先駆けとして開館しました。丘の傾斜面に、2つのコレクション展示室が筒状に迫り出した特徴的な外観から、当館は「丘の上の双眼鏡」とも呼ばれ親しまれてきました。これまで国内外の近現代美術を主軸とした作品を収集し、現在では約7,500点のコレクションを所蔵しています。
本展では、印象派、浮世絵から現代アートまで、多岐にわたる当館のコレクションのなかから厳選した名品を一堂に展示します。また、青木野枝、クワクボリョウタ(前期)、築城則子ら初公開となる新収蔵作品や、新鋭作家 冨安由真の新作(後期)もあわせて紹介します。

【休館日】  月曜日(ただし月曜日が祝日・振替休日の場合は開館し、翌火曜日が休館)
【開館時間】 9:30~17:30 *入館は17:00まで
【観覧料】  一般150円(120円)、高大生100円(80円)、小中生50円(40円)
       *( )内は20名以上の団体料金
       *ターナー展観覧券で観覧できます。

問合せ先:北九州市立美術館本館 TEL 093-882-7777
詳細は・・北九州市立美術館Webサイト

◆北九州市立美術館 分館

見る ヴラマンク展

《サイロ》

《サイロ》1950年 油彩/カンヴァス フランス、個人蔵 ©ADAGP

2018年1月4日(木)~2月25日(日)
北九州市/北九州市立美術館 分館(小倉北区)

フランスの画家モーリス・ド・ヴラマンク(1876-1958)は、ヴァイオリン奏者や競輪選手として生計を立てるかたわら、独学で絵を学びました。1905年、激しい色彩表現が特徴的な「野獣派(フォーヴィスム)」の発祥となったサロン・ドートンヌに参加し、画家としての地歩を固めます。やがて、セザンヌの影響を経て、スピード感のある筆致と重厚な色調を用いた独自の画風に至り、雪景色や田園風景、村の通りなどを主題にした風景画や、花瓶の花束を描いた静物画など、叙情的な作風で人々を魅了し続けています。
本展では、フォーヴィスムの作風を脱した1907年頃から、独自の表現に至った最晩年の1958年までの作品約80点を紹介します。また、優れた文筆家でもあったヴラマンクの言葉を手がかりに、制作の裏側や、芸術家の人生に迫ります。

【休館日】  会期中無休
【開館時間】 10:00~18:00 *入館は17:30まで
【観覧料】  一般1,200円(1,000円)、高・大生800円(600円)、小・中生600円(400円)
       *( )内は前売りおよび20名以上の団体料金

問合せ先:北九州市立美術館分館 TEL 093‐562‐3215
詳細は・・北九州市立美術館Webサイト

見る 西日本工業大学デザイン学部 卒業制作優秀作品展 

西日本工業大学デザイン学部 卒業制作優秀作品展

2018年3月3日(土)~11日(日)
北九州市/北九州市立美術館 分館(小倉北区)

西日本工業大学デザイン学部(建築学科、情報デザイン学科)は、学部の開設より12年目を迎え、今年9回目の卒業生を送り出すことになりました。
学生たちが、4年間のキャンパスライフのなかで学んだ多くの技術、そしてデザイン感性の集大成を、多くの皆様にご覧戴きたく卒業研究の優秀作品展を開催いたします。これらの作品群は学生それぞれが思い悩み、試行錯誤を繰り返しながら作り上げた結果であり、今後の飛躍の礎となる大切な宝物です。
まだまだ荒削りで未熟さが目につく作品たちですが、是非ご高覧頂きますようお願い申し上げます。
*土日のみ、4階にて『宮脇檀 手が考える』を特別展示。

【休館日】  会期中無休
【開館時間】 10:00~18:00 *入館は17:30まで
【観覧料】  無料

問合せ先:西日本工業大学企画広報課 TEL 093-563-3221
ご参考・・北九州市立美術館Webサイト

見る 北九州市立美術館 分館 「再興第102回院展」 

村上裕二(同人)《ムーンライダー》

村上裕二(同人)《ムーンライダー》

2018年4月6日(金)~5月6日(日)
北九州市/北九州市立美術館 分館(リバーウォーク北九州5F)(小倉北区)

院展を主催する日本美術院は、1898(明治31)年に岡倉天心が創設した日本画の研究機関です。西洋美術の移植によって衰退しつつあった日本の伝統美術の復興と革新を標榜し、横山大観を中心に、天心の指導のもと、新しい日本画の創造を目指しました。やがて主力画家の海外留学や経営難によって、一時は活動休止を余儀なくされますが、天心が没した翌年の1914(大正3)年、大観らが再興し、現在に至っています。100年を超える歴史の中で、下村観山、菱田春草、片岡球子、平山郁夫、松尾敏男ら多くの優れた日本画家を擁し、新たな日本画の創造に挑み続けてきました。
102回を数える本展では、日本美術院同人作家の新作32点をはじめ、受賞作品、および九州出身・在住作家の入選作品を含む73点を展示。多彩な日本画の世界を紹介します。

【休館日】  会期中無休
【開館時間】 10:00~18:00 *入館は17:30まで
【観覧料】  一般1,000(800)円、高大生600(400)円、小中生400(300)円
       *( )内は前売りおよび20名以上の団体料金

問合せ先:北九州市立美術館分館 TEL 093-562-3215
ご参考・・北九州市立美術館Webサイト

【関連イベント】
美術講演会「院展の作品について」
【日時】 4月6日(金) 11:00~12:00
【講師】 那波多目功一氏(日本美術院同人、代表理事)
     井手康人氏(日本美術院同人)
【会場】 北九州芸術劇場 中劇場(リバーウォーク北九州6F)
【料金】 無料 *事前申込不要
日本美術院同人 井手康人氏によるギャラリートーク
【日時】 4月7日(土) 10:30~
【会場】 北九州市立美術館 分館 展示室内(リバーウォーク北九州5F)
【料金】 無料 *要本展観覧料、事前申込不要
日本画ワークショップ作品展
日本美術院同人・井手康人氏が北九州市立霧丘小学校の6年生を対象に行ったワークショップでの成果作品を展示。
【会場】 北九州市立美術館 分館 ロビー(リバーウォーク北九州5F)

◆三菱地所アルティアム

見る 密やかな部屋 -きらめく昆虫標本- WORLD OF INSECT SPECIMENS

>密やかな部屋 -きらめく昆虫標本-

本展メインビジュアル

2018年1月20日(土)~3月11日(日)
福岡市/三菱地所アルティアム(中央区)

美しい昆虫標本の世界
九州大学総合研究博物館のコレクションを中心にご紹介します

色とりどりの美しい蝶たち、多様な柄をもつカタゾウムシ、水彩画のように色鮮やかな羽を持つビワハゴロモ…。金属光沢やタペストリーのように美しい模様を持つ昆虫たち。
その「昆虫標本」は、自然界のきらめく宝石箱のようです。
本展は、九州大学総合研究博物館の400万点を超す国内最大の昆虫標本コレクションから、とりわけ美しく、芸術的な昆虫を厳選してご紹介します。自然に息づく虫たちの姿をつぶさに観察し立ち返ることは、私たちが普段見過ごしていた世界の様々な美しさや生の営みに気づくことでもあります。昆虫の魅力と多様性を伝える、この機会に是非、足をお運びください。
いま、最も話題の昆虫学者 丸山宗利による監修で、
2,000点を超える昆虫標本、昆虫・植物画、写真などを展示

本展監修を手掛ける昆虫学者・丸山宗利は、日本各地、東南アジアや南米などのジャングルに自ら出向き昆虫調査を実施。学術的な研究の傍ら、昆虫の魅力を一般に伝える著書を数多く出版するほか、NHK夏休み子ども科学電話相談への出演、展覧会の開催など、多岐に渡って精力的に活動をおこなっています。
 本展は、九州大学総合研究博物館所蔵から、昆虫標本 約2,000点の展示をはじめ、同館所蔵の昆虫・植物画も数十点展示します。昆虫・植物画は、写真技術が一般的でなかった時代の稀少な記録として、研究に伴い、科学的な正確さと美しさの双方を追及して描かれました。また、丸山によるピントが合った部分を合成して1枚に仕上げる「深度合成写真撮影法」による昆虫写真もあわせて展示します。文化財とも言える九州大学の歴史的家具を用いた静謐な空間演出も見どころのひとつです。
丸山宗利(昆虫学者/九州大学総合研究博物館 准教授)コメント
昆虫の魅力はなんといってもその多様性です。世界に300~500万種も存在するとされており、いまなおたくさんの新種が見つかっています。昆虫を見て、まず驚かされるのはその姿形の豊かさです。人間が思いつく限りの色彩、そして人間の想像を超える形態の多様さがあります。またそのような自然の造形には、人間が創り出したものとはまた違った芸術的な魅力があります。今回は昆虫標本を主役として、標本の持つ独特な魅力を最大限に引き出す展示を行います。きっと子供時代の夏の記憶を思い出す人、古びた理科室の雰囲気を感じる人、いつか訪れたヨーロッパの古い博物館と重ねあわせる人、人によって感じ方は様々かもしれませんが、とにかく美しい昆虫標本の世界をご堪能ください。

【休館日】 2月20日(火)、21日(水)
【時間】  10:00~20:00
【入場料】 一般400(300)円、 学生300(200)円、高校生以下無料
      *( )内は前売料金/チケットぴあ・10名以上の団体料金
      *再入場可
      *アルティアムカード会員・三菱地所グループCARD (イムズカード)会員無料

問合せ先:三菱地所アルティアム TEL 092-733-2050
詳細は・・三菱地所アルティアムWebサイト

【関連イベント】
スペシャルトーク
昆虫学者・丸山宗利が本展と昆虫標本について語ります。聞き手に人気ラジオDJであり、虫好きとして知られる大田こぞうをお招きした昆虫への愛が溢れるトークです。
【日時】 3月3日(土) 14:00~(90分程度)
【会場】 セミナールームA(イムズ10F)
【話し手】 丸山宗利、大田こぞう
【参加費】 500円
【定員】 60名(自由席) *要事前予約、2月1日(木)より受付開始。

*催事名や催事日時などが、変更になる場合があります。詳しくは、各施設へお問合せください。
*催事の最終日は、閉館時間が変更になることがありますので、各施設へご確認ください。

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